松山の襖、障子、網戸の張替え

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2007年06月 | ARCHIVE-SELECT | 2007年08月

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おしどり夫婦の化粧直し

本日の仕事―障子の張替え

今朝、お客さんより依頼のあった障子の張替え。
腰窓サイズの障子の桟にはおしどりの細工が施されていた。

障子の桟おしどり1


これくらい離れて見ると
池の上に垂れ下がった柳の葉。
その下をお互いを気遣いながら泳ぐおしどりの夫婦。

という構図なのがよくわかる。

そんなに珍しいものではないがこういったモノの場合、
桟に付いた埃や汚れを掃除するのに、
普通の障子よりも時間がかかる。
桟も細い事から傷めないように気も使う。
障子の張り替えの場合、桟をキレイに拭きあげる事は仕事の重要度が高い。
なぜなら、張替えの際にしか水を使った掃除はできないからだ。

40年近くその家の玄関で訪問者を迎え続けて来た『おしどりの夫婦』には
珍しく着色が施されている。

障子の桟おしどり2


所々に傷みはある。
色もヤケている。
見るからに古さを感じさせる。
でも、そこが良い!

古くなったからといって、ただ古ぼけて見えるのではない。

当時の職人の『遊び心』によって着色されたおしどりは
時間の経過によって渋味の増した桟の色で
ごくごく自然な感じに見える。

今回のモノよりももっと手の込んだモノもあるが、
こういうモノを見るたびに思う事がある。
『昔の仕事』には職人のセンスを表現するための『遊び心』があったのだと。
納まる場所を考え、デザインを考え、レイアウトを考え、バランスを考えそして作る。
時間もかかるはず。
『遊び心』の裏側には提供する者としての『責任』もある。
それでもこういったモノが当たり前のように作られていたという事は、
それだけ仕事に余裕とやり甲斐があった時代だったのだろう。

お化粧直しを施したおしどりの夫婦は、
さっぱりとした顔で帰宅した。

今日も松山は暑い。。。
さて、これから襖の張替えを。

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